桜坂劇場 Sakurazaka Theater

更新日:2008年07月20日

靖国 YASUKUNI


ポスター

桜坂劇場以外の上映:宜野座村がらまんホール…7/26(土)

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2007年/日本、中国/123分/35mm/VV/ステレオ/カラー
監督:リ・イン
撮影:堀田泰寛、リ・イン
出演:刈谷直治/菅原龍憲/高金素梅

「不思議な場所」「奇妙な磁場」の記録

これが正しい、それが間違っているといった類のことに興味が無くなった。それぞれの立場で主義・主張を言い合ったとて、問題解決の糸口は絡まる一方だ。それよりかは、「争わない」ことを徹底し、眼前の事象に肯定的な要素を発見していく方が、よほど楽しく幸せな気がする今日この頃。映画に先行した論議が巷で賑わう中、私自身のフィルターを通して見たいところ。(高橋)

絡み合う想いを日本人に突きつけるドキュメンタリー

終戦記念日の靖国神社には何度か足を運んだことがある。入れ替わり立ち替わりやってくる右翼団体、軍服姿のおじいちゃん達。リ・イン監督の『靖国 YASUKUNI』には、そんな奇異な光景が映し出される。しかし、見落としてはいけないのは、背後に映る一般参拝客の数だ。靖国は軍国主義者の神社という、かってなイメージが吹き飛んでしまう。
 ほとんどの人は政治的な主義主張に関係なくそこいる。まるで僕らウチナーンチュが墓参りをするように。軍服姿の老人たちも、死んだ仲間を追悼するために、その衣装を選択しただけではないのか?
 酒盛りをして軍歌を謡う一団に話しかけた。彼らの話から見えるのは、闘いの合間に仲間と唄った平和な時間と、もういない戦友たちの姿。そして戦争への憎しみだった。僕らは主義主張ばかりぶつけあい、互いの想いの部分を見ないようにしていたのではないだろうか?
 靖国をどう解釈し、どんな未来を選べば良いか?リ・イン監督はこの映画では答えを出さない。反日でもないし、必要以上に好日でもない。傍観者だ。まるで互いの想いを踏みにじることなく、納得のいく答えを日本人自身が見つけることを期待しているようだった。(真喜屋)

桜坂劇場:〒900-0013 沖縄県那覇市牧志3-6-10
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