更新日:2008年09月30日
上映劇場:桜坂劇場 TEL:098-860-9555
2008年/日本/114分/35mm/ヴィスタ/カラー
監督:是枝裕和
原作・脚本:是枝裕和/音楽;ゴンチチ
出演:阿部寛/夏川結衣/YOU/高橋和也/樹木希林/原田芳雄
9/30(火) 14:00の回
長男の命日に、久しぶりに実家に集まった家族。昔から父とそりの合わない次男は、失業中ということを隠しながらの気が重い里帰り。長女は持ち前の明るさでぎこちない父と息子の会話を取り持とうとする。久しぶりの一家団らんで、料理に腕を振るう母。そして、相変わらず家長としての威厳にこだわりつづけている父。15年前に亡くなった長男は、家族の期待の星だった。そんな息子を失った母の悲しみ、父の無念、兄へのコンプレックスの塊のような弟。思わず吹き出してしまうような他愛も無い会話の合間に、ほんの少し顔を出すそれぞれの本音。実際の家族の会話は、確か、こんな風だった。
ある夏の一日、ごく普通の家族が織りなす普通の会話に、自らの家族の姿を重ね合わせずにはいられない。そして、いつもの家族の時間の中で、時々目にとまる親の老い。当たり前だと思っていた家族との時間が、永遠ではないことを、暖かい映像がほんのりと臭わせる。観賞後、いつもの家族の会話が、愛おしく思える。そんな素敵な映画です。(shimo)
料理をする母と、それを手伝う娘。天ぷらの揚がる音に誘われて、書斎から出てくる父。孫たちに白玉だんごの作り方を教える母。姑と小姑の間で気を使いながら皿洗いを手伝う次男の嫁。久しぶりに家族がそろった家の中には、ひたすら料理をこしらえる母の姿と、母の得意料理がある。作り慣れた料理を手際良く、おしゃべりを楽しみながら作る母。その会話は、女ならではの、世間話や愚痴、そして時折、本音や毒が見え隠れする。常に料理と共にある家族の団らんと、匂いが漂ってきそうな料理の数々に、ふと母の声が聞きたくなります。
桜坂劇場:〒900-0013 沖縄県那覇市牧志3-6-10
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