はじめに

マジルーのごあいさつ

ハイサイ、ブログをご覧の皆様方、今日御拝ナビラ。オレ様は、ウチナーに残る最後のキジムン、マジルーと申します。世嘉富島のガジュマル木に住んでいます。ユタシク御願いサビラ。我らキジムンは、琉球王朝の昔より、沖縄を守っておりました。しかし、人間たちは我らキジムンを忘れ、やがて消え去る運命。オレ様のことを見える唯一の人間、ゆり子が頼み。ウチナンチュの皆様よ、どうか、我々キジムンを思い出してくれ。そしたら、また、いっしょに遊べるなぁ。プゥ~はするなよ。あれだけは苦手さぁ。

 

イントロダクション

『ナビィの恋』『ホテル・ハイビスカス』『恋しくて』と、沖縄に住み沖縄県産映画を作ってきた中江裕司監督。

新作は、シェイクスピアの名作『真夏の夜の夢』を大胆にアレンジ。沖縄の小さな島を舞台に人間と精霊(キジムン)たちが織りなす、“幸福”に満ちた物語。

さんかく山が目印の、緑豊かな伊是名島で行われた撮影
島の内外の皆さんにも映画に出演していただきました!

台風の季節にも関わらず快晴に恵まれた撮影は、2008年7月下旬~9月に沖縄・伊是名島を中心に順調に行われました。伊是名島は、沖縄本島北部の今帰仁(なきじん)村より北西約27km、東シナ海に浮かぶ、周囲約16kmの島です。伊是名島は、琉球王朝第二尚氏(しょうし)を開祖した尚円王(しょうえんおう)が生まれた島で、歴史を伝える文化財や遺跡などが島内に数多く残されています。島の子供たちが、映画冒頭の小キジムンで出演したり、結婚式のシーンでは島の内外の皆さんが出演して下さるなど協力体制も万全。

『ナビィの恋』『ホテル・ハイビスカス』に続いて3度目の顔合わせとなる髙間賢治による撮影は、真夏の沖縄の豊かで鮮やかな色彩を見事に映し出しています。

劇中・沖縄芝居『大琉球王国由来記』アリ
演技指導は平良進・とみ夫妻
ウチナーグチに日本語字幕入り
子供からおじぃ、おばぁまで二倍楽しめる

映画の中で演じられる沖縄芝居『大琉球王国由来記』は、それだけでも大喝采を受ける楽しいもの。島のキジムン・オホホと、人間カニメガが恋に落ち、子を作る。その子が長じて琉球王朝の最初の王となったという奇想天外なもの。

平良夫妻による二ヶ月に及ぶきびしい演技指導により、笑って楽しめる沖縄芝居となった。この芝居の中にはキジムン・マジルーの出生の秘密も隠され、何度も楽しめることうけあい。

sankakuyama no majiru