更新日:2010年08月31日
桜坂劇場 問合せ:098-860-9555
2009年/香港=フランス/108分/35mm/シネスコ/ドルビーSR/カラー/R15+
監 督 :ジョニー・トー
出 演 :ジョニー・アリディ/アンソニー・ウォン/ラム・カートン/ラム・シュ/サイモン・ヤム
▲予告編
8/28(土) 『PTU』上映終了後(19:20ごろ)スタート ジョニー・トーを世界最高の映画監督の一人と信じている桜坂劇場支配人と、愉快な仲間たちがジョニー・トーの魅力を語りあうトークショー開催。
凄腕の殺し屋だったフランス人の男コステロ。静かな生活を送っていたが、娘夫婦と孫が惨殺され、復讐に立ち上がる。香港人の殺し屋三人組を仲間に引き入れて。 名場面の続出だが、特に依頼人と殺し屋たちが心を一つにするシーンはすばらしい。ゴミ捨て場で銃の試し撃ちをする男たち。コステロが「俺にもやらせろ」と銃をとり、見事に壊れた自転車を狙い撃ち。その反動で走り出すポンコツ自転車。自転車が倒れそうになると、残りの殺し屋が次々自転車を狙い撃ち。自転車はヨタヨタと、しかし加速しつつ走っていく。新しい遊びを見つけた子供のような笑顔の男たち。壊れた自転車と老境の殺し屋をダブらせて描くなどの比喩表現の深さはいつものことだが、見えない《心》が結びつく瞬間を、あり得ない表現だが魅力的に描き出す技に感服。映画にはそういう瞬間を《見せる》力があり、ジョニー・トー映画は、そういう瞬間を自覚的に生み出していく。(真)