更新日:2012年01月17日
桜坂劇場 問合せ:098-860-9555
2010年/キルギス=フランス=ドイツ=イタリア=オランダ/80 分/ドルビーデジタル
監 督 :アクタン・アリム・クバド
出 演 :タアライカン・アバゾバ/アスカット・スライマノフ
▲予告編
標高5000メートルをこえる天山山脈のふもとに広がる神秘の国キルギス。“中央アジアの真珠”と呼ばれるイシク・クル湖のほとりの小さな村に“明り屋さん”と呼ばれる電気工の純朴な男がいる。彼の夢はたくさんの風車を作り村の全ての家に明かりを灯す事と息子を授かる事。そんなつつましやかな村の生活も、ラジオからの政治的混乱のニュースと、価値観の違う都会からの者が私腹を肥やす為にやってきて変化が起きようとしていた。 詩情豊かに描く文明の発展だけに頼らない人間本来の生活を尊重する人々の姿。それは今の日本が忘れている本当の豊かさかもしれない。
風光明媚な立地から“中央アジアのスイス”と称されるキルギス。元来、遊牧民族であったキルギス民族は今では大多数の人が定住生活を行っているが、その精神は脈々と受け継がれ、本作でもその頃の習慣や風習が映し出されている。そんなキルギスも独立宣言から20年。いまだ政情が安定しているとは言い難い状況にある。この映画には監督の自国への願いが込められている。人々の心に明りが灯るように、と。